ダウ工業株30種平均は2024年には出遅れている。他の指数が今年上半期に急上昇したのに対し、由緒あるダウは他の指数の約半分しか上昇しなかった。この指数はS&P 500やNasdaq 100のように時価総額加重ではなく価格加重であるため、マイクロソフト(NASDAQ: MSFT )とアップル(NASDAQ: AAPL )の「マグニフィセント・セブン」の構成銘柄ではあるが、両銘柄の動きは成長にそれほど影響しなかった。ダウ・ジョーンズは構成銘柄の点でS&Pよりもはるかに多様であり、S&Pでは「マグニフィセント・セブン」が人気の指数の約3分の1を占めている。つまり、より平等主義的なダウの方が、経済がどのように機能しているかをより正確に表すバロメーターとなる。次に何が起こるかを探している投資家は、これらのダウの注目銘柄に細心の注意を払う必要があるかもしれない。 3M (MMM) 出典: JPstock / Shutterstock.com 産業複合企業3M (NYSE: MMM )が5月に配当を半分に削減したことは、投資家にとって苦い経験だった。軍に販売した耳栓の欠陥や、いわゆる「永遠の化学物質」による環境汚染をめぐる法的トラブルが山積し、3Mは60年以上増配を続けてきた配当を削減した。