5月の消費者物価指数(CPI)報告で全般的に価格圧力が大幅に低下したことが示された後、米国株は新たな高値に達している。総合インフレ率は横ばいだったが、食品とエネルギーの価格変動を除いた「コア」指数は前月比0.2%増にとどまった。前年比では3.3%上昇し、2021年第2四半期以来初の大幅な低下となった。これらの傾向は、どの株を売るべきかを示す市場状況に寄与する可能性がある。とはいえ、米連邦準備制度理事会(FRB)は慎重な姿勢を維持しており、12月に概説した金利見通しを修正した。中央銀行は、2024年に3回の利下げではなく、フェデラルファンド金利を0.25%引き下げる1回のみと予測している。しかし、この悪いニュースは市場を落ち着かせていない。ハイテク株中心のナスダックは年初来15.5%上昇し、S&P500も12.7%上昇した。しかし、こうした比較的良いニュースがあるからといって、避けるべき株がないというわけではない。