JPモルガン・チェース(JPM)やシティグループ(C)など、米連邦準備制度理事会(FRB)が実施する年次ストレステストに合格した。FRBによると、合計31の米銀行が深刻な不況に耐え、消費者や企業への融資能力を維持できることが判明した。FRBはニュースリリースで、テストを受けた各銀行は最低資本水準以上を維持しながら多額の損失を吸収できると述べた。今年のストレステストでは、全米の失業率が10%に上昇し、商業用不動産価格が40%下落し、住宅価格が36%下落すると想定した。今年の結果は、ストレスシナリオ下では大手銀行が合計で約6,850億ドルの仮想損失を被るが、それでも最低普通株要件を大幅に上回る資本を保持することを示していると、FRBはニュースリリースで述べた。年次ストレステストでは、貸し手に不良債権の可能性をカバーするために十分な金融準備金を維持することを義務付け、銀行の自社株買いと配当の規模を決定している。