マドリード — 15年前の欧州債務危機で「クラブメッド」と揶揄されたスペイン、ギリシャ、ポルトガルの3カ国は、観光業の回復により、現在では北部の同国を上回る経済成長を遂げている。3カ国は2010年代初頭、EU加盟国が課した厳しい緊縮財政に耐えなければならなかったが、EU加盟国は経済苦境の原因を財政の緩みと競争力の欠如だとすぐに非難した。しかし、ブリュッセルに拠点を置くシンクタンク、ブリューゲルの経済学者ゾルト・ダルバス氏は、新型コロナのパンデミックが終息して以来「状況は変わった」と指摘。「現在、これらの国はEU平均を上回る成長を遂げており、もはや厄介者とは見なされていない」。スペインの国内総生産(GDP)は昨年2.5%拡大し、ポルトガルは2.3%、ギリシャは2.0%の経済成長を遂げた。これに対し、EU加盟27カ国全体の成長率は0.4%で、ドイツの0.3%の縮小が重しとなり、2023年には主要経済国の中でドイツが世界で最も不振な国となる。Source: The Manila Times
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