週後半の米連邦準備理事会(FRB)の政策決定を前にインフレ統計が予想と一致したことを受け、火曜日のウォール街の主要指数は下落したが、エネルギー株の下落も重しとなった。消費者物価指数(CPI)は年率3.1%上昇し、ロイターがまとめたエコノミストの予想と一致した。食品や光熱費などの変動項目を除いたコア物価も予想と一致し、年率4%上昇した。前月比では、消費者物価は横ばいという予想に比べて、先月0.1%上昇した。トレーダーらは、FRBが早ければ3月にも利下げを開始する可能性があるとのこれまでの見方を捨て、現在は5月の米中央銀行会合が利下げ開始の最も可能性の高い日程として織り込まれている。 E・トレードのトレーディング・投資部門マネジングディレクター、クリス・ラーキン氏は「FRBは、利下げが早すぎるリスクが利上げを長期間続けるリスクを上回っていると感じていることを非常に明確にしている」と述べた。 「今日の数字はさておき、傾向は依然として景気の減速とインフレの鈍化を示している。