物言う投資家ネルソン・ペルツ氏は、エンターテインメント企業ウォルト・ディズニー社(DIS)との委任状争奪戦に敗れてから数週間後、保有する全株式を売却した。報道によると、ペルツ氏は保有していたディズニー株3,000万株を売却したという。売却価格は平均120ドルで、ペルツ氏は保有株で10億ドルの利益を得た。ディズニー株は今年4月に52週間の高値123.74ドルを付けたが、その後同社の最新決算発表後に急落した。現在、同株は1株当たり100.88ドルで取引されており、過去12か月間で15%上昇している。ペルツ氏の売却は、株主がディズニーの現取締役を再選した委任状争奪戦に敗れてから数週間後に行われた。ペルツ氏は自身とディズニーの元財務責任者ジェイ・ラスロ氏を同社の取締役に選出すべくロビー活動を行っていた。ペルツ氏はディズニーのストリーミング戦略と最高経営責任者(CEO)ボブ・アイガー氏の後継者計画に異議を唱えていた。ディズニーの株主は積極的なキャンペーンを展開したにもかかわらず、最終的には現状維持を支持してペルツ氏の取締役会改革案を拒否した。