投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)は、S&P500の年末目標を引き上げ、同株価指数は2024年に6,300で終わる可能性があると述べた。ゴールドマンがS&P500の予想を引き上げるというのは、昨年12月以来3回目となる。最新の上方修正は、同指数が次々に史上最高値を更新し、5,500の水準に近づいている中で行われた。米国株の上昇が続く中、S&P500は2024年にこれまでに29回の最高終値を記録している。ゴールドマン・サックスは、S&P500が年末に上昇または下落する可能性のある複数のシナリオを示した。最も楽観的なシナリオでは、S&P500は2024年に過去最高の6,300で終わる。しかし、投資家が経済を警戒し、景気後退のリスクを織り込み始めれば、同指数は2024年に4,800まで下落する可能性がある。同投資銀行は、S&P500指数が昨年末に5,600で終了すると予想しており、これは前回の5,200から上昇している。ゴールドマン・サックスの予測における不確定要素としては、今年11月の米国大統領選挙や、今後数カ月で鈍化する可能性のある企業収益などが挙げられる。