米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の議会証言を前に世界中の投資家が米国の金利見通しを重視する中、中国需要への懸念でコモディティ株が地合いを下げる中、オーストラリア株は7日間上昇した水曜日の後に軟調となった。 S&P/ASX200指数は0050GMT時点で約0.2%下落し、7345となった。火曜日の基準値は0.9%高で終了した。中国が火曜日に指標となるローンプライム金利(LPR)を10カ月ぶりに引き下げたが、5年物LPRの引き下げ幅は予想よりも10ベーシスポイント(bp)小さかったため、中国の不均一な景気回復に対する懸念が高まった。市場参加者は現在、さらなる政策の手がかりを得るために、その日遅くに米下院財政委員会で行われるパウエル氏の証言を待っている。シドニー市場では、ドル高を受けて金地金価格が下落したため、金株がこの日の出遅れ銘柄を主導し、約2%下落した。セクター大手のニュークレスト・マイニングとノーザン・スター・リソーシズはそれぞれ2%、2.4%下落した。最大の鉄鋼生産国である中国の鉄鉱石価格が下落したため、鉱山業者もこれに追随し、1.4%下落した。