ドバイ：サウジアラビアは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の最終承認を待って、木曜遅くに石油大手アラムコの画期的な二次株式公開を発表する可能性があると、事情を知る関係者らが明らかにした。リヤドのサウジ証券取引所での株式公開は日曜にも開始される予定で、2019年の記録的な新規株式公開で294億ドルを調達した後、世界で最も時価総額の高い企業の1つでさらに株式を売却する数年にわたる取り組みの集大成となる。関係者らは先週ロイターに対し、公開は早ければ6月にも実施される可能性があり、ある関係者は100億ドル程度を調達する可能性があると付け加えた。新規株式公開以来、アラムコは皇太子がかつて呼んだ「石油依存」を終わらせるための巨大な経済政策に資金を提供する中で、サウジ政府にとってドル箱であり続けている。国際戦略研究所のハサン・アルハサン上級研究員は、今回の取引により、王国はその計画に関連した大規模な国内プロジェクトに資金を提供することが可能となると述べた。同氏は、外国直接投資の目標を達成できず、最大210億ドルの財政赤字が見込まれることから、「サウジアラビアはアラムコの株式売却と債券発行に頼っている」と述べた。「サウジアラビアは、再生可能エネルギー、テクノロジー、観光、物流、製造業など、他の分野に資本を振り向け続ける可能性が高い。リヤドは、これらが長期的な経済成長の源泉となることを期待している」と付け加えた。
