火曜日のS&P500種は、今週後半に米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長による重要講演を控えて米国債利回りが上昇することへの懸念や、銀行株と小売株の下落が重しとなり、下落した。 S&P 500種は0.3%下落して4,387.55となり、ダウ工業株30種平均は174.86ポイント(0.5%)下落して34,288.83となった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は小幅ながら上昇した。水曜日に決算発表が予定されているエヌビディアは2.9%安で取引を終了し、それまでの上昇幅を帳消しにした。 S&Pグローバルが月曜日に「厳しい」経営状況を理由に複数の米国の銀行の信用格付けを引き下げ、見通しを修正したことを受け、複数の地方銀行や大手銀行が下落した。キーコープとコメリカはそれぞれ4.1%下落した。大手銀行JPモルガン・チェースも2.1%下落した。慎重な通期予想を受けてディックズ・スポーツ・グッズとメイシーズはそれぞれ24%、14%下落し、これもSPDR S&PリテールETFの下落を主導した。ダウ銘柄のナイキは1%以上下落し、9日連続の下落となった。