ユニリーバの新社長は、複合企業のアイスクリーム部門を分離し、中間管理職の層を排除するという野心的な計画で、長年の低迷した業績を逆転させたいと考えている。
バークレイズのアナリストによると、ハイン・シューマッハ氏は英蘭系会社の指揮を執ってから約9カ月で、最大180億ドル相当の部門の売却に動いたという。ここにはベン&ジェリーズやマグナムなどのブランドの本拠地があり、ユニリーバの前責任者ポール・ポルマン氏はこれらを「消費財市場における史上最大の成功事例の一つ」と呼んだ。
これは、ユニリーバの成長を促進して利益を増やし、過剰拡大、機会損失、M&Aの失敗という遺産を取り除くというシューマッハ氏の広範な計画の一部にすぎない。物言う投資家のネルソン・ペルツ氏が同社に株式を取得し取締役会に加わったことを受けて任命された新CEOは、ダヴ石鹸メーカーの総人員12万8,000人のほぼ6%にあたる7,500人の人員削減も計画している。
シューマッハ氏は記者団との電話会談で、「われわれの全体的な考えは、より少ないことをより効果的に、より大きな影響を与えるということだ」と述べ、「アイスクリームはまったく異なるビジネスだ」と語った。