統合炭化水素エネルギー大手のシェル株（NYSE: SHEL ）は時代錯誤な企業に思えるかもしれないが、現在の状況はシェルにとって非常に良い前兆である。確かに、それは皮肉な話だ。複数の地域で地政学的な火種が芽生えており、石油サプライチェーンの混乱の暗黙のリスクがシェル株を押し上げる可能性がある。しかし、同社はグリーンエネルギーソリューションへの転換からも恩恵を受けている。シェル株の買いの根拠は、おそらく先週金曜日の上昇反応で最もよく示された。SHELは4月19日の取引を1.5％近く上昇して終えた。これは、統合石油大手のシェブロン（NYSE: CVX ）（1.54％上昇）とエクソンモービル（NYSE: XOM ）（約1.2％上昇）の同様のパフォーマンスと一致している。もちろん、上昇パフォーマンスを目立たせたのは、より広範な株価指数の苦戦である。特に、指標となるS&P500が5,000水準を下回り、株価暴落の懸念が高まった。しかし、市場全体を不安にさせるものが、皮肉にも炭化水素業界を助ける結果になるかもしれない。
