ミハル・バリーの株には一定の価値がある。ほとんどの人は、バリーを2007年から2008年の住宅市場の崩壊を正確に予測した投資家として知っている。彼は、政府のサブプライム住宅ローン政策が住宅市場を崩壊させることを理解していた。サイオン・キャピタルは、住宅市場に逆行する賭けで10億ドル近くの利益を上げた。この出来事は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」という本にまとめられ、後に同名の映画化もされ、バリーの名声はさらに広まった。しかし、バリーは住宅市場の予測だけにとどまらない賢い投資家である。2019年のゲームストップ（NYSE：GME）への投資は、意図せずして、このビデオゲーム小売業者を取り巻くミーム株熱狂を招いた。彼は2021年の重要な上昇局面で必死に持ちこたえた「猿」ではなかったが、当初の1,400万ドルの投資で2億5,000万ドルの利益を上げたと伝えられている。 2008年にサイオン・キャピタルを閉鎖したが、現在は運用資産1億300万ドル超を抱えるヘッジファンド、サイオン・アセット・マネジメントを経営している。サブプライム住宅ローンは今日、新たな名前で復活しつつあるが、少なくとも今のところ、バリー氏は住宅市場に賭けるつもりはない。
