デトロイト(AP通信) — 南部やその他の地域の非組合工場への活動範囲拡大を目指す全米自動車労働組合(UAW)の野心的な取り組みは、金曜の夜に重要な試練に直面する。この日、テネシー州チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場の労働者が組合加入の是非を問う投票を終える。米国に非組合工場を持つ外資系企業の自動車販売が拡大するなか、自動車業界におけるUAWの勢力はここ数年で縮小している。チャタヌーガ工場の労働者は近年2度、組合加入を拒否している。直近では、連邦検察が組合の贈収賄・横領スキャンダルを解明していたまさにそのときに、2019年に労働者らはUAWに僅差で敗北を喫した。しかし今回は、UAWは初めて組合員による直接選挙で選ばれた新指導部の下で活動しており、デトロイトの大手自動車メーカーとの対決に成功している。組合の好戦的な新会長ショーン・フェイン氏は、スキャンダルの後始末と自動車メーカーとの対決姿勢強化を公約に掲げて選出された。