オーストラリア株は木曜、2営業日連続で上昇。銀行、ハイテク、不動産株に支えられた。これは、米国のインフレ指標が冷え込み、連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げへの期待が再燃し、投資家が国内の最新雇用統計を消化したためである。S&P/ASX 200指数は、0135 GMT時点で1.6%上昇の7,879.5。同指標は水曜、0.4%高で引けた。4月の米国消費者物価指数(CPI)データは、インフレが冷え込み、FRBが9月と12月に政策金利を引き下げるとの期待を投資家の間で呼び起こした。CME FedWatchツールによると、市場は現在、FRBが9月の会合で利下げを行う確率を72.4%と織り込んでおり、1か月前の71.5%から上昇している。一方、オーストラリア統計局のデータによると、4月の純雇用者数は38,500人増で、ロイターの調査による23,700人増を上回った。シドニーでは、金利に敏感な金融サブ指数が1.3%上昇し、「ビッグ4」銀行は1.1%から1.6%上昇した。不動産株は2.6%上昇し、チャーター・ホール・グループとグッドマン・グループの株価はそれぞれ4.2%と3.6%上昇した。