[アントン・ブリッジ 東京(ロイター)] - ソフトバンクグループは木曜日、四半期で52億ドルの損失を計上し、4四半期連続の赤字となった。日本の大手企業がかつて最も高額な投資先の1つだったウィーワークの破産で打撃を受けたためだ。これは、リスクの高い新興企業に大きく賭けるという創業者孫正義氏の戦略に内在するボラティリティを改めて思い出させた。世界的な商業不動産の破壊を目指し、一時は470億ドルの評価額をもたらしたオフィスシェアリングの新興企業ウィーワークは、月曜日に米国の破産保護を申請し、猶予からの顕著な転落が確実となった。ソフトバンクは9月末までの3カ月間で7890億円(52億ドル)の純損失を報告したが、前年同期は中国の電子商取引大手アリババの株式の大部分を売却して3兆0000億円の利益を計上していた。今年上半期にはウィーワークのエクスポージャーに関連して2,344億円の損失を計上した。ウィーワークの破産は「大変残念」だと最高財務責任者の後藤芳光氏は会見で語り、同社は将来の投資活動に役立てるために何が問題だったのかを知る必要があると付け加えた。