紅海の苦境拡大で先物相場は下落、ブレントは80ドル超急騰 英国で新たに軟調なインフレ統計が発表され利下げの可能性が高まったことを受け、債券が反発しドルが上昇したことで、米国株先物と世界市場は激しい上昇を反転させた。しかし同時に景気低迷のリスクも強調した。午前7時45分の時点で、欧州株とアジア株が赤字となり、指数が3取引連続で過去最高値を更新したことを受け、S&Pエミニスは0.2%下落した。ドイツの10年債利回りは、11月の生産者物価が予想以上に下落したとの報道を受け、9カ月ぶりに2%を下回った。一方、英国の10年借入コストは、インフレ率が予想よりも鈍化したことで来年の複数回利下げの可能性が高まり、最大11ベーシスポイント下落した。今月の米国債利回りは4ベーシスポイント低下して3.9%となり、40ベーシスポイント以上低下した。米国がイエメンの反政府勢力フーシ派に対する軍事攻撃の可能性を検討したことを受け、紅海で商船を保護することを目的とした新たに発表された海事任務部隊だけでは脅威を排除するのに十分ではない可能性があるとの認識から、ブレント相場は80ドルを超えて3週間の高値まで急騰した。重要な水路。