かつての確執にもかかわらず、ドナルド・トランプ前大統領は、11月の大統領選挙で勝利した場合、ホワイトハウスの顧問としてイーロン・マスクを雇いたいと考えているようだ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙に匿名で語った事情に詳しい関係者によると、潜在的な役職についての詳細は確定していないが、2人の間にあった確執が解消されたことを示しているようだ。注目すべきは、マスクがトランプ政権で役職に就くのは今回が初めてではないということだ。2016年後半、当時大統領に選出されていたトランプは、南アフリカ生まれのこの億万長者を2つの諮問委員会に任命したが、マスクはトランプがパリ協定から離脱してから6カ月も経たないうちに、環境保護主義的信念を理由に辞任した。この騒動は、2人の長年の確執の始まりだったようで、2022年に両者が罵り合い、マスク氏がトランプ氏は「引退して」再出馬すべきではないとツイート(現在は削除)したことで、確執は頂点に達した。