アメリカ経済の指標となる優良株30銘柄で構成されるダウ工業株30種平均は、今年は断続的に動いている。2024年に入ってからこれまでのところ、同指数は平凡な3%上昇にとどまっている。よくあることだが、ダウ30種平均は米国の他の2つの主要株価指数に遅れをとっている。ベンチマークとなるS&P 500指数は年初来で10%近く上昇しており、ハイテク株中心のナスダック指数は11%近く上昇している。ダウの不安定なパフォーマンスは、赤字が続く少数の銘柄によるものだ。これらの出遅れ銘柄は有名企業で、インフレと高金利の組み合わせにより、これらの企業が売り上げを頼りにしている消費者支出が打撃を受け、最近苦戦している。これは米国に限った状況ではない。世界中の経済と市場は、現在の環境により消費者支出の減速を経験している。残念ながら、状況は良くなる前に悪化しそうだ。ここでは、暴落する前に5月に売るべきダウ平均株価の銘柄を3つ紹介する。