化石燃料大手は代わりに、同社が抽出する石油の量を10年代の終わりまで現在のレベルに維持することを目指すと述べた。このニュースは、エネルギー大手の事業を「簡素化」し、投資家の信頼を高めることを目的として、ニューヨークでシェルの新最高経営責任者ワエル・サワン氏が提示した戦略転換の一環として発表された。サワン氏は1月に就任して以来、同社を米国のライバル企業と隔てる評価格差を埋めるために業績を向上させる方法を模索してきた。この取り組みの一環として、シェルは、2024年と2025年の設備投資を年間220億～250億ドル（170億～200億ポンド）に削減し、2023年の計画額230億～270億ドル（180億～210億ポンド）から削減すると発表した。これを達成するために、同社は2025年末までにグループ全体の年間営業コストを20億～30億ドル（15億～23億ポンド）削減する予定である。この変化にも関わらず、サワンは株主配当を増やすことで投資家をなだめる措置を講じた。新しい戦略では、配当金は営業キャッシュフローの30～40％に増加し、2023年第2四半期から1株当たり配当金が15％増加することから始まる。
