アマゾンは、人工知能の先見者であるアンドリュー・ン氏を取締役会に加える。これは、新興企業と大手テクノロジー企業の間で激しいAI競争が繰り広げられる中での措置だ。シアトルを拠点とする同社は木曜日、カリフォルニア州パロアルトに拠点を置くAIファンドのマネージングディレクターであるン氏が、アマゾンに再選には立候補しないと伝えたMTVの元CEO、ジュディ・マクグラス氏の空席に代わると発表した。ン氏が2017年に設立したAIファンドは、人工知能企業を立ち上げる起業家に投資している。同氏は以前、中国のテクノロジー企業、百度とグーグルでAIチームを率い、同氏が監督したチームは、コンピューターシステムに、猫が何であるかを教えることなく、YouTube動画に映る猫を認識させるという仕事をした。ン氏の取締役会への参加は、アマゾンが他のテクノロジー企業と同様、生成型人工知能に巨額の投資をしている中でのことだ。アマゾンのCEO、アンディ・ジャシー氏は木曜日に発表した年次株主向け書簡で、この技術が同社の主要なオンラインマーケットプレイス、プライムサブスクリプションプログラム、クラウドコンピューティング部門のAWSに加わり、アマゾンの事業の次の大きな柱になる可能性を示唆した。
