中国経済は、新型コロナウイルスによる壊滅的な影響から回復し始めているのだろうか。この疑問は、長い間投資家の頭を悩ませてきた。これまでのところ、明確な答えはない。先月、フィナンシャル・タイムズは、中国の消費者物価上昇率が緩やかに上昇しており、緩やかな回復を示唆するデータが示されていたと報じた。しかし最近では、5月に全国の工場活動が減少したため、サウスチャイナ・モーニング・ポストは回復が「不均一」であると推測している。一方、多くの中国株はこうした経済の波に逆らって苦戦しており、わずかな成長しか達成していない。そして、中国企業が進歩していないのであれば、世界の株式市場全体が問題を抱えることになるかもしれない。中国株は問題を抱えているのか。中国の経済回復について楽観視していない人物の1人が、ジョー・バイデン大統領だ。大統領は最近、中国に反対する姿勢を示し、輸入鉄鋼や半導体、電池などの製品への関税引き上げを選択している。米国の産業と製造業の保護を目的としたこれらの政策は、いくつかの重要なセクターに影響を及ぼす可能性があるため、中国株にとって好ましいものではない。
