最新の指標が連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めに直面しても労働市場の回復力を示唆したことを受け、金曜のS&P500種とダウ平均は下落した。このデータは、米国の雇用の伸びが前月に急増した後、6月は予想以上に鈍化したものの、失業率が7カ月ぶりの高水準から後退し、賃金の力強い上昇が続いていることから、労働市場の状況は引き続き逼迫していることを示した。スパルタン・キャピタル・セキュリティーズの首席市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「今日の数字は雇用市場が依然として堅調であることを裏付けている…そして今回の報告書はFRBに利上げにゴーサインを出した」と述べた。 「市場に関する限り、鍵となるのはFRBの脅威であり、ご覧のとおり、先物相場は後退している」と述べた。トレーダーらはFRBが今月基準金利を5.25〜5.5%の範囲に引き上げるとの見方に固執しているが、それを超える追加利上げには懐疑的だった。 CMEのフェドウォッチツールによると、トレーダーらが11月に追加利上げを行う確率は約34%とみており、報告前のほぼ互角の確率から低下した。