『デッドプール&ウルヴァリン』レビュー:サプライズカメオ出演、内輪ネタ、ちょっとしたストーリー展開など、ファンを喜ばせるチームアップ

ヒュー・ジャックマン演じるローガン/ウルヴァリンが2000年以降9回の演技を通じて進化していく様子を見るのはとても楽しかったが、荒々しく感情に訴える『ローガン』(2017年)こそ、このキャラクターのフィナーレにぴったりだと思った。ローガンの死は、現代のスーパーヒーロー映画史上最も記憶に残る退場の一つであり、前編か、何らかのマルチバースの仕掛けがない限り、彼が復帰する余地はないように思われた。そこで『デッドプール&ウルヴァリン』に話を移すが、そのタイトルと、「バービー」が2023年の夏を壁一面のピンク色で染めて以来最も広範囲に及ぶマーケティングキャンペーンから推測できるように、不機嫌な態度、急速な再生能力、南北戦争再現マニアのようなひげ、そしてキャッチフレーズが「イエス、シェフ!」であるべきほど印象的な伸縮式カトラリーを備えた男が帰ってくる。ショーン・レヴィ監督(『ナイト ミュージアム』シリーズ、『フリーガイ』)があまりに多くの要素を盛り込んでいるので、実際は3Dではないのに3D映画のように感じられる。また、4月の月曜日にホワイトハウスの芝生で見つかるよりも多くのイースターエッグが隠されている。『デッドプール&ウルヴァリン』は、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの力強いスターパワーの演技による血まみれのジョーク祭りであり、サプライズカメオ出演やカメラ目線でのウインクルーティンが多すぎて、映画を作ることをほとんど忘れてしまったほどだ。
Source: Chicago Sun-Times

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