ロンドン(AP通信)―石油大手シェルは、前年にロシアのウクライナ侵攻を受けて高騰した石油と天然ガス価格の下落により、2023年の利益が3分の1近く減少した。ロンドンに本拠を置くシェルは木曜日の声明で、税引後利益が前年の過去最高だった400億ドルから29%減の283億ドルになったと発表した。下落の主な理由はエネルギー価格の下落であり、原油取引は前年の1バレル当たり平均100ドルに対して82ドルであった。シェルのワエル・サワン最高経営責任者(CEO)は、同社はこの1年で「良い進歩を遂げた」とし、「排出量削減でより多くの価値」に注力すると述べた。過去1年間にわたって批判を浴びてきたシェルの環境に配慮した資格は、木曜、グリーンピースの活動家らがパーティーに興じるシェル取締役会メンバーに扮して同社のロンドン本社前で抗議活動を行ったことで再び注目を集めた。グリーンピース活動家らは、石油グループは、気候変動による損失や損害の支払いを支援するために、12月の国連気候変動協議で合意された基金に利益の一部を支払うべきだと主張した。