米オフィスCREセクターが直面する「最大の逆風」は「供給年数」 最近、進行中の商業用不動産の暴落が加速し、世界の金融システム全体に波及しているのではないかとの懸念が高まっている。ニューヨーク・コミュニティ・バンコープから日本のあおぞら銀行、ドイツのドイツ・ファンドブリーフバンクに至るまで、米国のCRE債務の巨額の信用損失や評価損により、一部の貸し手は混乱に陥っている。米国のCRE債に多額の投資を行っている貸し手は、長期にわたり続く重大な課題に直面している。モルガン・スタンレーの定量調査グローバル責任者、ヴィシュワナート・ティルパトゥール氏は先週、メモの中でこの点について警告した。ブルームバーグは現在、証券会社がブラックストーン社が所有するマンハッタンのオフィスビルを担保とした債券を驚異的な50%割引で販売し始めたと報じた。ロサンゼルスのゴールデンタイムタワーが12月に競売にかけられ、10年前の購入価格より45%安い値で落札された。さらに、連邦預金保険公社は、ニューヨーク市のアパートを担保として処分した150億ドル相当のローンについて40%の損失を計上した。