ここ数週間、大半のソフトウェア株が急落している。その証拠として、iShares Expanded Tech-Software ETF(NYSEMKT: IGV )は5月20日の85.13ドルから6月7日の80.43ドルに下落した。私の見解では、この下落は主に2つの要因によるものだ。1つ目は、顧客関係管理大手のSalesforce(NYSE: CRM )やアイデンティティ管理企業のOkta(NASDAQ: OKTA )など、少数のソフトウェアメーカーがウォール街を失望させる決算を発表したこと。2つ目は、大半の大規模投資家が、AIブームの最大の受益者と目される6大テクノロジー企業とその他のハードウェアメーカー数社に資金を注ぎ込み続けていることだ。ただしウォール街は、特定の銘柄について過度に悲観的または過度に楽観的になることがある。例えば、2023年上半期の地方銀行の売りは行き過ぎで、そのグループ内の多くの銘柄はその後大幅に回復している。同様に、多くのソフトウェア株の下落は現時点では行き過ぎであり、長期的には多くが回復するだろう。