プラハ(AP通信)-バドワイザーブランドの使用を巡り米国のビール大手アンハイザー・ブッシュと長期にわたる法的係争に巻き込まれているチェコのビール会社ブドヴァルは木曜日、2022年の純利益と輸出が減少したと発表した。同社は、ロシアのウクライナ戦争とエネルギー価格の高騰による高インフレが原因だとしている。創業127年の国営ビール醸造所、ブデヨヴィッキー・ブドヴァルNPは、2022年の純利益がほぼ2億100万チェコ・コルナ(930万ドル)に達し、前年比40%以上減少したと発表した。約70カ国でビールを販売している同社によれば、輸出は4%減少したという。昨年2月に始まったロシアのウクライナへの本格侵攻を受け、ブドヴァルはロシアとベラルーシへの輸出を停止した。英国、スロバキア、オーストリア、イタリア、スペイン、カナダなど他の一部市場への輸出が増加したという。ブドヴァルでも生産量が1.2%減少し、178万ヘクトリットル(4,700万ガロン)となった。ブドヴァルとアンハイザー・ブッシュは1906年以来、バドワイザーブランドをめぐって商標権をめぐる紛争を続けている。