By Lewis Krauskopf ニューヨーク(ロイター) – 米国株は劇的な上昇を続ける準備ができているのか、それとも一服が待っているのか? S&P 500指数が過去最高値更新を視野に入れて年末に向かう中、投資家が抱いている疑問はこれだ。インフレ鈍化の兆しを受けて連邦準備理事会(FRB)が利上げを完了するとの期待が高まり、10月下旬以来S&P総合500種が9%超上昇してきた上昇相場が長引く一因となった。同指数は現在、年初から17%上昇し、2022年1月の終値最高値から約6%上昇している。今後数週間でその水準に到達できるかどうかは、投資家が米国経済が好転軌道に乗っているとどの程度確信しているかに部分的にかかっている。 FRBが成長に大きなダメージを与えることなくインフレを抑制する、いわゆるソフトランディング。これまでのところ、雇用と消費需要の一部の指標は軟化しているものの、金融引き締め政策に直面しても経済は回復力があることが証明されている。バリュエーションの上昇と依然として高水準にある米国債利回りが別の障害となっている。ただし、過去の季節傾向など他の要因がさらなる上昇を支える可能性がある。 BMOウェルス・マネジメントの最高投資責任者、ユンユー・マ氏は「われわれは現在、景気減速と並行して、インフレ見通しの低下と金利軌道の改善との間でバランスを保っている」と述べた。