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HP、サムスンのプリンター事業を10億5000万ドルで買収

日本時間: 2016年9月12日 16時52分 公開

パソコン及びプリンター大手のHP(HP Inc.)は、韓国の企業サムスン(Samsung)のプリンター事業を10億5000万ドルで買収することを発表しました。
韓国のソウル・エコノミック・デイリー紙は先週、サムスンがプリンター市場において、エプソンやキヤノン、HPなどとの厳しい競争に直面しており、サムスンがプリンター事業の売却を検討していることを報じていました。
HPは、買収が1年以内に完了すると予想しており、買収完了後は、2000人の技術者を含む6000人の従業員や、サムスンのプリンター事業の有するサービスや生産活動を引き継ぐこととしています。

HPはサムスンのプリンター事業買収によって、アジアにおけるプレゼンス強化を行うほか、サムスンの有するレーザープリント技術やその周辺技術における、およそ6500の特許を取得することとなります。
サムスンのレーザープリント技術は、印刷のスピードが要求されるプリンター市場においてHPが事業を継続していくのに必須の技術となります。
HPは、サムスンの有する技術に基づいた新製品を近日中に発表する予定となっています。
また、HPは現在、キヤノンの有するレーザープリント技術を使用するためのパートナーシップを結んでいるものの、サムスン買収によるこのパートナーシップへの影響は無いとしています。

一般消費者や企業の間における書類が、印刷されたものからデジタル文書へとシフトすることにより、プリンターへの需要は低下しており、インターナショナル・データ・コーポレーション(International Data Corporation(IDC))が5月に行った調査によると、2016年第1四半期に世界中で出荷されたプリンターの台数は、前年同期比で10.6%の減少となりました。
またIDCによるとHPは、2016年第1四半期のプリンター市場において36%の市場シェアを有し、1位の市場シェアとなっているものの、出荷台数は前年同期比18.6%の減少となっています。
プリンター市場におけるシェアは、1位のHPに続いて2位にキヤノン、3位にエプソン、4位はブラザー、5位はサムスンとなっています。

サムスンのプリンター事業買収によってHPは、競合企業のうち一つを排除し、また、プリンター市場の縮小による売上の減少をカバーすることが可能となります。
またHPは、サムスンのプリンター事業を買収する一方で、ソフトウェア事業の一部をイギリスのソフトウェア企業へ売却し、中核事業であるデータセンター事業への集中などを図っています。

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