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コストコ、販売動向に改善の兆し

日本時間: 2016年7月11日 23時37分 公開

コストコ・ホールセール・コーポレーション(Costco Wholesale Corporation)は、過去数十年にわたって、堅実な成長を続けてきました。
新規出店や既存店舗の売上が好調であることにより、コストコの売上は20年前の200億ドルから現在では1200億ドルへ成長しています。
しかしながら、ここ1年ほどは、コストコの売上高の成長は鈍化していました。このような状況下で、6月には好調な販売実績を上げることができ、コストコの販売動向に改善の兆しが見えつつあります。

・売上高成長の鈍化
これまで、コストコは月間6%から7%の高い既存店舗売上高成長率を維持してきていましたが、2015年後半以降その成長率は鈍化し始めており、2016年1月から3月までの期間における既存店舗売上高の成長率は月間4%程度と、他社との比較では高い成長率であるものの、コストコのこれまでの成長率を下回るものとなりました。
2016年4月には、この成長率はさらに低下し、月間3%の成長となりました。5月には、戦没将兵追悼記念日の影響もあり、月間4%の成長へ戻したものの、この祝日の影響を除くと月間2%ほどの成長にとどまっていたとされています。

コストコにおけるこのような成長率の低下は、ドル高が進んでいることによって、多くの商品において価格が下落していることに起因している部分もあります。一方で、食品については近年値上がりを続けていることから、コストコの売上高の成長へ寄与しているものとなっています。
とはいえ、商品価格下落による売上高への影響を測ることは難しく、正確な影響は推測することができません。

・販売動向の改善
コストコは6月に、既存店舗の売上高が前年比3%の増加と、売上高成長率の上昇をみました。
6月の売上高に関しては、カナダにおける売上と、生鮮食品の売上成長が大きく寄与しました。

・英国EU離脱の影響
さらに、先月行われたイギリスのEU離脱に関する国民投票の結果も、コストコにとって新たな不確実性の要素となりました。コストコの展開する708店舗中27店舗はイギリスにあり、イギリスでの売上の影響はコストコにとって無視できません。
コストコのイギリスにおける6月の売上は好調であると報告されているものの、国民投票は月末に行われたものであり、かつ、この報告にはポンドの下落などが考慮されていません。
今後ポンド安がコストコに与える影響はマイナスであると考えられるものの、コストコが必需品の販売を中心に行っていることから、影響は限定的なものにとどまるとも推測されます。

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