日本時間: 2016年5月29日 1時7分 公開
米大手小売りチェーンのJ.C.ペニー(J. C. Penney Company, Inc.)は、今年2月から3つの市場において、家電を試験的に販売していました。この市場テストでは、家電の販売が新規顧客の呼び込みや、店舗の前年比売上増加、また、クレジットカードへの加入増などの大きな効果をもたらすこととなりました。
これを受けJ.C.ペニーはより多くの店舗における家電の販売開始を発表しています。J.C.ペニーはすでにオンラインショップにおいて家電の通信販売を開始しているほか、今年の秋までに既存店舗のおよそ半数となる500店舗において家電の展示販売を開始する予定です。
J.C.ペニーの家電小売市場への参入は、現在寡占的な市場となっているアメリカの家電小売市場に大きな影響を与えると考えられています。
特に、女性を主なターゲットとするベスト・バイ(Best Buy)や、シアーズ・ホールディングス(Sears Holdings)は、直接的な影響を受けると考えられています。
J.C.ペニーの市場テストの結果から予想される、J.C.ペニーの家電販売は年間4億ドルに達する見込みで、消費者への認知度が高まることによって年間数十億ドルの売上規模を達成する可能性が考えられています。