日本時間: 2015年7月17日 1時7分 公開
ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置くブリストル・マイヤーズ・スクイブは抗ヒト免疫不全ウィルス(HIV)治療薬エボタズが欧州で承認されたと2015年7月16日に公表しました。
エボタズは1日1回他の抗レトロウィルス薬との併用で服用する成人のHIV-1型患者を対象としています。エボタズにはプロテアーゼ阻害薬のアタザナビル300mgとギリアドと共同権を有する薬物動態学的増強因子のコビスタット150mgが配合されています。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)と世界保健機構(WHO)は約220万人ものHIV感染患者が欧州の国々にいると推測しています。また2012年の時点で東欧諸国ではHIVと診断された患者の3分の1しか抗レトロウィルス治療を受けていないと報告しています。ブリストル・マイヤーズ・スクイブのワールドワイド・マーケティングの責任者マード・ゴードン氏は単剤で高い治癒率を有するエボタズは今後HIV治療に貢献するであろうと述べています。
エボタズの開発及び商業化においてブリストル・マイヤーズ・スクイブとギリアドは2011年に提携を結んでいます。ブリストル・マイヤーズ・スクイブと関連会社はエボタズの製剤、製造、登録、販売及び商業化します。またギリアドは自社が開発したコビスタットの単剤及び多剤混合の場合における製造、開発及び商業化の独占権を保有しています。
エボタズが欧州で承認されたニュースを受けて7月16日のブリストル・マイヤーズ・スクイブの株価が0.6%上昇し69.70ドルで取引されていました。