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アストラゼネカ、炎症性腸疾患治療薬を売却、売上を回復できるか

日本時間: 2015年7月10日 3時22分 公開

 英大手製薬アストラゼネカが炎症性腸疾患治療薬エントコート(一般名:ブテソニド)を日本のゼリア新薬の子会社であるスイスの製薬会社ティロッツ・ファーマへ売却しました。アメリカ以外の国での販売を条件に売却額は2億1500万ドルです。エントコートは世界40ヶ国で販売され2014年のアメリカ以外の国での売上は5300万ドルでした。この治療薬はクローン病や潰瘍性結腸炎を含む炎症性腸疾患を対象としています。

 ティロッツ・ファーマは炎症性腸疾患治療薬を専門としています。アストラゼネカのグローバル製品・ポートフォリオ戦略担当者はエントコートを消化器疾患のスペシャリストの手に委ねることができたことで、今後は癌、糖尿病や呼吸器系疾患など主要疾患領域に集中できると述べています。売却における手続きが完成するのは2015年下半期内の予定です。

 アストラゼネカは主要製品の特許期限が切れたことで売上が3、4年連続して減少しています。これを受けて2014年にイーラーリリー・アンド・カンパニーとアルツハイマー病治療薬の共同開発・商業化における提携を結んでいます。また2015年3月に第一三共と便秘治療薬の共同商業化における提携を結んでいます。更に最近では4月にセルジーン・コーポレーションと血液がんの免疫治療による共同開発及び商業化における提携を4億5000万ドルで締結しています。

 がん領域のパイプラインを強化したアストラゼネカについて『ファイナンシャル・タイムズ』の記者は2015年の抗がん剤売上高はおよそ28億ドルとし2023年までには69億ドルになるであろうと予想しています。

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