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アップル、フェイスブックの新しいビジネスを真似、運用

日本時間: 2015年6月16日 9時0分 公開

 2015年6月8日、アップルのカンファレンス「WWDC 2015」にて、新しいニュースアプリ「ニュース」に関する発表がありました。
アップルはこれまでニュースアプリとして「ニューススタンド」を持っていましたが、ユーザーの支持を獲得できずにいました。新しい「ニュース」は多くの競合サービスと戦わなければなりませんが、中でも一番の競合となるのは、5月に類似のサービス「インスタント・アーティクルズ」をリリースしたフェイスブックでしょう。

 ニュースを提供するマスコミ各社にとって、「インスタント・アーティクルズ」の規約は非常に良いものです。
広告はニュースの提供元自身がセールスをし、売上は100%提供元に残ります。埋められなかった広告枠についてのみフェイスブックが30%の手数料を取って枠を埋めます。そしてアップルもこれと全く同じ規約で運営します。
一方、広告のターゲッティングにおいて価値のあるユーザーデータに関しては、フェイスブックは提供元とシェアしますが、アップルはしません。
また別の観点では、アップルは「ニュース」を通じてユーザーから提供元に新聞等の購読の申込があった場合、30%の手数料を取りますが、フェイスブックはアプリ内での購読申込はサポートしていません。

 5月のサービス開始から、「インスタント・アーティクルズ」用に最適化された記事が載ったのはまだ一度。今のところ、ユーザーに大きな影響は与えていません。

 アップルの課題は、いかにして多くのユーザーに「ニュース」を試してもらうかということです。
端末にプリインストールされたアプリが増えるほど、ユーザーは無視して使わなくなりがちですが、少なくとも「ニュース」を知ってもらうきっかけにはなります。アップルにとっては、広告や購読申込の手数料収入自体は大した額ではありません。

 それよりも、ニュースの提供元とユーザーの両方に支持されるサービスとなることで、アップルの提供するデバイスの価値をより向上させることが目的です。失敗すれば数百ドルの研究開発費をドブに捨てることになりますが、どうなるかはこれからです。

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