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ファイザーが抗うつ剤ゾロフトに関する裁判で勝訴

日本時間: 2015年6月12日 19時52分 公開

 ファイザーの販売する抗うつ剤ゾロフトを妊娠中に女性が服用すると、胎児に先天的異常を引き起こすのではないかとして全世界で訴訟が行われています。2015年6月11日、これらのうちフィラデルフィアで行われている裁判で、ファイザーは勝訴しました。

 「先天的異常を持った胎児とその家族をかわいそうに思うが、一方でゾロフトのレーベルにその薬効と危険性が科学的知見に基づいて十分記されていることがこの判決ではっきりした」とファイザーの広報担当ネハ・ワドハ氏は述べています。
ゾロフトは同様の訴訟を1000件ほど受けていますが、今回の判決によってこれ以上の訴訟を受けることは避けるられそうです。

 ゾロフトの売り上げは2005年に33億ドルに達し、抗うつ剤市場のトップに君臨しました。その後ゾロフトの特許は満了し、市場はゾロフトと同じ有効成分のジェネリック医薬品で溢れました。
2006年にはアメリカ食品医薬局(FDA)がゾロフトのような選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の先天異常の危険性を問題にし始めました。しかしさらなる調査を経て2011年になるとFDAはSSRIの先天的異常の危険性はまだはっきりとは言えないと結論しました。そのため、妊娠中の女性に対してもゾロフトのようなSSRIの処方をやめなくてよいことになったのです。

 ファイザーはセントルイスの裁判所でも少年の先天的心臓異常がゾロフトによるものだという訴訟を起こされていましたが、これも2015年4月に勝訴しています。この裁判で先天的異常のリスクがあるとゾロフトのレーベルに記載しなければいけなくなりましたが、記載したことがフィラデルフィアでの裁判でファイザーに有利に働いてもいます。

 こういったファイザーの抗うつ剤に関するトラブルに先だって、グラクソ・スミスクラインも自社の販売するSSRIのパキシルに関して同様の訴訟を800件も起こされていました。しかしグラクソはファイザーほど幸運ではありませんでした。グラクソは賠償金として10億ドル、FBIがグラクソの不正なマーケティングを調べる費用として30億ドル支払う結果になったのです。

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