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グーグルの新モバイル支払いシステムは有望かどうか

日本時間: 2015年6月10日 8時15分 公開

 グーグルの新しいモバイル支払いシステムAndroid Payでは、クレジットカードの利用手数料が無料になることがわかりました。これは、0.15%の手数料を取っているアップルのApple Payと比較して大きな差になります。といっても実は戦略的なものではなく、グーグルもアップルと同程度の手数料を取りたかったのですが、最近ビザとマスターカードが新しく手数料の課金を禁止するシステムを採用したことで、無料にせざるをえなくなったのです。

 グーグルがより安い支払いシステムを提供することで、市場でのアップルとの戦いに勝てるかというと、状況は一概にそうとも言い切れません。2011年からグーグルはGoogle Walletという支払いサービスも始めていますが、携帯キャリアによる類似のサービスとの競合や、顧客の買物データをマーケティングの材料にするため銀行から提供してもらう交渉に難航するなど、あまりうまくいっていないのです。今回出てきたAndroid PayとGoogle Walletの住み分けについても人々を混乱させています。

 サムスンがSamsung Payというシステムの準備を進めていることも、Android Payの脅威になるでしょう。Samsung Payは少なくとも韓国国内ではクレジット利用手数料が無料になると見られているほか、サムスンのデバイスのシェアはAndroid端末全体のおよそ1/3にも及んでいるからです。また、Apple Payも、グーグルのサービスと比べてずっとスマートです。アップルは顧客の買物データを利用しようとは考えていないため、2,500もの銀行がアップルの手数料の条件に応じ、700,000の小売店でApple Payを利用することが可能になっています。

 このように、モバイル支払いシステムには各社がこぞって力を入れていますが、市場はというと実は未確定です。アップルは2015年末までに主要な小売店のうち約半数がApple Payを導入するだろうと言っていますが、調査によると98の大手チェーンのうちわずか4%しか検討していません。また別の調査では、iPhone 6ユーザーのうち実に85%がApple Payに触ったことすらないというデータも出ています。一方、フォレスター・リサーチによれば、モバイル支払いの市場は2012年の130億ドルから、2017年までに900億ドルにまで伸びるとの見方もあります。これが本当なら、この分野がモバイル関連の会社にとって更なる成長の鍵となってくるでしょう。

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