日本時間: 2017年8月25日 0時22分 公開
これまで、アップル(NASDAQ:AAPL)のプレミアムOLED iPhone(と今年発売予定の2つの「標準」モデル)が64GBと256GBの2つのストレージ構成になると考えられています。
この情報は、トレンドフォースとKGIセキュリティーズのアナリスト、ミンチー・クオ氏という、一般的に信頼できる情報源からのものです。
しかしながら今回、ソーシャルメディア上におけるスマートフォン修理会社グリーンバーの創設者からの新しいリーク(MacRumors経由)によると、OLED iPhoneは2種類のストレージ構成ではなく、64GBと256GB、512GBの3種類になることが示唆されています。
非現実的だとは考えられないが、これが真実ならば、 誰にとっても素晴らしいニュースです。その理由を見ていきましょう。
◆アップルにもっとも高くつぎ込む顧客からより多くを得る
アップルの顧客の中でもっとも熱狂的な人は、液晶ディスプレイ(LCD)搭載の「標準」モデルではなく、OLED iPhoneモデルを購入するためにかかる費用で多くを支払いたいと思われます。
熱狂的な顧客は、おそらく平均的なユーザーよりも高機種なiPhoneを使用しているでしょう。そのようなユーザーは、一般的なiPhone購入者よりも多くのアプリをダウンロードし、より多くの写真を撮影し、より多くの(そして高解像度の)ビデオを撮るはずです。
そのような熱狂的なiPhoneユーザーは、(とにかく、彼らはすでにデバイスで多くの時間を費やしているため)心の平和と512GBストレージが提供できるデバイスの寿命のために、アップルに少し多く支払うことに価値を見出すかもしれません。
たとえ追加ストレージの利用可能性が低く、「最高」を入手するために最上級iPhoneモデルを購入しても、単純に「最高」を持っていたいと思う人もいます。
iPhoneの平均販売価格が高いほど、最終的にはよりよい収益と利益成長に変化するため、512GBのOLED iPhoneの導入により、アップルはiPhoneの平均販売価格をさらに上げることができるでしょう。
◆512GBがOLEDのiPhoneに限定されるべき理由
今年、アップルが512GBのストレージを搭載したLCD iPhoneモデルを導入すべき(または、正直に言うと、その予定がある)とは考えられません。ハイエンドのOLED iPhoneに向けて余分に支払うつもりはない顧客は、512GBのiPhoneに対してプレミアムを支払うことに、おそらく興味がないのです。
さらに、より安価なLCDモデルよりもOLED iPhoneのコア機能が、多くの顧客にとって購入させるために十分なほどのものになるだろうと考えられるが、OLED iPhone専用に512GBストレージを予約することは、潜在的なユーザーにOLED iPhoneを選ぶ別の理由を与えるだけです。
そして、最後に、アップルは今後のiPhoneモデルに必要なすべての3D NANDフラッシュの調達に苦労していると言われています。業界全体の3D NAND供給状況があきらかにとても厳しいことを考えれば、512GBオプションを比較的高価なデバイスに制限することは理にかなっているのです。